信号のない横断歩道を渡る人がいる時、車が一時停止しているか…
実は、鳥取県はその割合が全国平均を大きく下回っています。
通学路の安全を守ろうと15日、鳥取県湯梨浜町で交通指導取締りが行われました。
湯梨浜町の羽合小学校の前の道路には、倉吉警察署の署員が早朝から出向き、指導取締りを始めました。
重点は、信号のない横断歩道を渡る人がいる時に車が一時停止しているかや、小さい子を車に乗せているときにチャイルドシートを使用しているか、などです。

小学校の前の横断歩道は、ちょうど三叉路となっているところで、通学の児童が渡ろうとすると、車は停止して列が渡り切るのを待っていました。
倉吉警察署交通課 山下修志 警部補
「横断歩道の付近では、横断者がいるときは確実に一時停止して頂き、ご自身の安全運転が、小さな大事な命を守るという意識を持って運転して頂けたらと思います」
「横断歩行者妨害」をめぐり話題となるのが、横断歩道で歩行者から「お先にどうぞ」と示された場合の対処です。

例えば、集団登校の列がそろわないからと、児童が車に「お先にどうぞ」と示した場合はどうでしょうか。
倉吉警察署交通課 山下修志 警部補
「一時停止は横断中、あるいは横断しようとしている歩行者がある時と定められていますので、明確に渡る意思がないと判断できれば、それは通ってもいいと思います。
まずは歩行者を認めたら十分減速して注意すると。まずは止まらなければいけないかなという頭、意識を持って運転して頂きたいと思います」

JAF・日本自動車連盟が2022年8月、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている際に、一時停止する車の割合を全国で調べたところ、鳥取県は29.6%と、全国平均の39.8%を大きく下回りました。
島根県は55.9%となっています。
ちなみにこの日の取締りでは、チャイルドシートの違反が1件あり、横断歩道の一時停止についての違反はありませんでした。