続く値上げの波。
こうした中、市民全員に独自の商品券を配布するという自治体があります。
住民や店からは、歓迎の声が聞かれます。
帝国データバンクによりますと、11月に値上げされる食品は、833品目で、購入機会が多い牛乳では、3年7か月ぶりに大手3社が一斉に値上げを発表しました。
また外食チェーンでは、「餃子の王将」、「ミスタードーナツ」、「リンガーハット」で、一部メニューの値上げが予定されています。
続く値上げの波。
こうした中、ある自治体で、嬉しい発表が…。
境港市 伊達憲太郎市長
「物価高騰で非常に市民生活や地元企業も影響を受けているところで、この応援券を配布する」
それは鳥取県境港市。
10月31日、伊達市長は、物価高騰対策として、市独自の商品券「さかいみなと応援券」を発行すると発表しました。
応援券は500円券が10枚つづりになっていて、市内の飲食店やスーパーなど382店で使え、市民全員に11月3日から順次配布されます。
境港市民
「助かります。(Q:何に使う?)食料品ですよやっぱり」
「もらえるのはありがたい。ちょっとご馳走したろかと」
キャスター 薄井靖代
「物価高の影響はお店にも。券が起爆剤になればと期待を寄せています」
カプリシューズ 渡邊沙緒里代表
「境港の方が中心で、うちの店を利用していただいているので。企業としてはうれしいなという」
市内の洋菓子店「カプリシューズ」。
この店では、輸入品のナッツ類やチョコレートをはじめ、クリスマスシーズンで使うサンタの飾りやヒイラギも値上がり始めたといいます。
カプリシューズ 渡邊沙緒里代表
「(値段が)上がっていって、積み重なると何十円何百円になってきますので、そうなると値上げをせざるを得ないという形にはなるかなとは思っています」
洋菓子店にとって、これからクリスマスを迎えるため、応援券の利用に期待を寄せています。
カプリシューズ 渡邊沙緒里代表
「今まで通りケーキを食べたりお祝いできるのを手助けできればいいと思うので、とてもいい取り組みだなと思います」
「さかいみなと応援券」は、来年2月28日まで使えます。