高齢の母親を包丁で刺して殺害し遺体を放置したとして、殺人などの罪に問われている米子市の無職の男の裁判員裁判で、鳥取地方裁判所は2日、懲役10年の判決を言い渡しました。
米子市上福原の無職の男(51)は、2021年11月、自宅の寝室で当時84歳の母親を包丁で何度も刺して殺害し遺体を浴槽に放置したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われています。
2日の判決公判で鳥取地裁は、生活を依存していた母親の体調不良や認知症の診断で、自由気ままな生活ができなくなると不安や絶望感、怒りを募らせ犯行に至った、抵抗する母親の心臓付近を繰り返し包丁で刺す執拗で残忍な犯行で、被告の精神障害も犯行時の善悪の判断には影響を与えていない、最愛の息子の手にかけられた母親の心情は察するに余りあるとして、懲役13年の求刑に対し、懲役10年の判決を言い渡しました。