去年1年間に営業運転を始めた鉄道車両の内、最も優れたものに贈られる鉄道友の会のブルーリボン賞に、伯備線の特急新型やくも号用のJR西日本273系が選ばれました。
ブルーリボン賞は全国の鉄道愛好家で作る鉄道友の会が年1回選んでいて、第68回の今回は11の候補から273系が選ばれました。
273系は、40年以上にわたって活躍した381系の後継として開発され、去年4月にデビューしました。
乗り心地を抜本的に改善した車上型の制御付自然振り子方式など新開発の技術のみならず、オリジナル色のやくもブロンズに塗られた外装に「山陰の我が家のようにくつろげる、温もりのある車内」をコンセプトとした内装など、地域の特性を踏まえた独自なデザインも高く評価されました。
JR西日本は
「今回の受賞を励みに安全・快適なサービスを提供し、地域の皆様に愛され、ともに歩み続けるJR西日本グループを目指してまいります」
とのコメントを発表しました。
山陰関係でのブルーリボン賞受賞は、1999年のサンライズ出雲号用285系や、2018年のSLやまぐち号用35系客車以来です。