お金を入れてボタンを押しても商品は出てきません。
そんな変わった自動販売機があります。一体どういうことなのでしょうか。
鳥取県境港市内に設置されている自動販売機。
飲料が並んでいますが、ボタンを見ると100円、110円、そして100円募金とあります。

小崎純佳キャスター
「こちらの自動販売機で。お金を入れて、ボタンを押してみても商品が出てきません。代わりに…」
「募金、ありがとうございました」
そう、この自販機は募金ができる自販機。その名も「ハートフルベンダー」です。
山陰両県で自販機の設置・運営を行うビーハートでは、鳥取島根両県に「ハートフルベンダー」を計8台設置しています。
「ハートフルベンダー」は宮城県のNPO法人が考案し、全国におよそ700台が設置されているそうです。

「赤い羽根共同募金」と書いてありますが、お金を入れてボタンを押しても「羽」は出てきません。
代わりに「募金、ありがとうございました」という音声が流れます。

ビーハート 庄司慎平 社長
「売り上げの一部を団体とかに寄付する自販機は結構あるんですけど、こちらのようにボタンがあって、直接募金する自販機はかなり珍しい自販機になっています。
だいたい、買った後のお釣りだったりとか、10円を『やってみよう』という感じで募金される方が多いようなイメージです」
管理する8台のなかには、ボタンでの募金が年間8000円を超える自販機もあるとのこと。
コロナ禍で街頭募金活動が縮小となるケースもあるなか、非接触でできる自販機での募金が注目を集めそうです。