おいしいものがたくさん出回る秋、鳥取県鳥取市にある料理店が、恒例の大感謝祭を開いています。
物価高で食材の値段も上がる中、店の奮闘が続きます。


記者 日野彰紀
「この店で開かれているのが旬の味がギュッとつまった秋の収穫大感謝祭、気になるのはもちろんあの食材です」

注目の食材とは…そうマツタケ。
今が旬の食材は数々あれど、王様と呼ぶのにふさわしいのは、誰もが憧れるマツタケです。

天ぷらや、焼いたり蒸したりなど、どんな料理にしても王様の香りを強くたたえるのがマツタケのすごいところ。

ぎんりんグループの料理店、鳥取市の海陽亭の「秋の収穫大感謝祭」では、「松茸天丼」に加えて「松茸ステーキ丼」、旬のモサエビもまるごと入った「松茸の土瓶蒸し」といったメニューを揃えました。

ご飯のうえに鳥取牛のステーキ、さらにその上にソテーしたマツタケが乗るのが「松茸ステーキ丼」。

記者 日野彰紀
「口に入れた瞬間パッとマツタケの香りが広がって、なんとも幸せな気分になれますね」

元々高級食材のマツタケ、今年はその値段に異変が起きています。

ぎんりんグループ 東田慶専務
「マツタケもやはり昨年と比べると今年は倍の仕入れ値になっていますけど、(料理の)価格としては昨年と同様の価格を維持して皆さんにご提供させて頂いております」

あらゆるものの値段が上がる中、マツタケも例外ではありません。

それでも海陽亭は、商品価格への転嫁を極力抑え、昨年並みの値段で提供することにしました。

ぎんりんグループ 東田慶専務
「逆に言えば、これ以上価格を上げてしまえば、お客さんもなかなか手を出しづらくなるというところもありますので、うちとしてもギリギリのところで頑張っております」

飲食や観光への客足が戻りつつある中、高級食材だからといって手の届かないものにはしたくない。
料理店の奮闘が続いています。