壊れたおもちゃの修理をしてくれる「おもちゃ病院」で、「おもちゃドクター」として活躍している猪苅憲應(いがり・のりお)さん。
福島県南相馬市出身の猪苅さんは、東日本大震災を機に山陰の地へとやってきました。
なぜ、おもちゃのお医者さんになったのか…東日本大震災から14年、一人の男性の思いに迫ります。

鳥取県境港市にあるみなとテラス。
なにやら大きな荷物を抱えた家族がやってきました。

「こんにちは~。おもちゃね、これね…」

持ち込まれたのは、クレーンゲームのおもちゃ。
大切に使ってきましたが、アームが動かなくなってしまったのだといいます。