鳥取県西部地震の発生から22年となった6日。
甚大な被害をもたらした地震を教訓に、各地で訓練が行われました。
このうち、鳥取県米子市で行われた「シェイクアウト訓練」とは?


22年前の2000年10月6日に発生した鳥取県西部地震。

地震の規模を示すマグニチュードは7.3。日野町、境港市では最大震度6強を観測し、負傷者は県内外で182人、住宅倒壊や損壊、液状化など甚大な被害をもたらしました。

6日、鳥取県米子市では。

訓練開始合図
「地震です、地震が発生しました」

米子市役所などでは、大規模地震が発生したとの想定で防災訓練が行われました。

午前9時。市の職員約1000人が参加し一斉に行われたのは、机の下に隠れるなどして身の安全を図る「シェイクアウト訓練」です。

「シェイクアウト訓練」とは、2008年にアメリカで考案された地震防災のための訓練方法で、「しゃがむ」「かくれる」「まつ」の3ステップで行います。

しかし、小学校でよく行われる地震訓練と何か違いがあるのでしょうか?

米子市 防災安全課 大野原 円課長
「大きな違いはないと思うが、きちんと行動が制度化されて、共通認識をもつという意味においては、皆さんにきちんと理解して実践していただきたい」

訓練自体は1分ほどの短さ。一定の場所に集まることなく、自宅や職場、学校、外出先などどこでも訓練ができ、日頃の防災対策を確認するきっかけづくりになることが期待されます。

米子市 防災安全課 大野原 円課長
「昨今コロナ禍で、住民参加型の訓練がなかなかできにくいことがある。こうした訓練を通じて、その時の思いをしっかりと思い出して、今後の防災意識の啓発に繋げていきたい」