台風の影響で砂に埋まってしまった鳥取県特産のラッキョウ。
掘り起こさないと腐ってしまうこのピンチに力を貸したのは、大学生のボランティアでした。


記者 齊尾和之
「砂の中に埋まってしまったのは特産の砂丘らっきょう。専用の器具で掘り起こしが行われています」

鳥取市福部町では、61軒の農家が約114ヘクタールで特産の砂丘らっきょうを生産していますが、今月の台風11号の影響で、植え付けたばかりのラッキョウが砂に埋まる被害を受けました。

このピンチにボランティアとして力を貸したのは、鳥取大学の学生14人。

28日、学生たちは、農家から指導を受け、専用の器具を使って掘り起こしていきました。

鳥取大学の学生
「難しいです。左右の力を同じくらいにしないと、引っこ抜けないので」
「コロナ禍でこういうボランティアも減っているので、こういうことに貢献できることをすごく嬉しく思う」

砂に埋まったままだと、日光不足で芽が地表に出てこられず腐ってしまうため、掘り起こすのはとても大切な作業だといいます。

ファームSORA 湯邨勲社長
「卒業して県外に出られても、あんなことしたなとを話してもらえれば、消費宣伝にもなるし、ラッキョウそのものの認知度も高くなるし、うれしいことだと思います」

作業のあと、学生たちは、ラッキョウの加工工場などを見学し、特産品に対する理解も深めていました。