eスポーツを積極的に取り入れているサービス付き高齢者向け住宅があり、おじいちゃんおばあちゃんが連日練習に励んでいます。
毎月、大会なども行われているというこの施設。高齢者がeスポーツに燃えるワケとは。

鳥取県境港市にあるサービス付き高齢者向け住宅で、毎月行われている大会というのが…

「惜しい、3Pの勝利ー!」
聞こえるのはゲームの実況。そう、「eスポーツ」の大会なんです。


若い世代を中心に圧倒的な支持を得ているeスポーツですが、ここではおじいちゃんおばあちゃんたちも燃えています。

シニアステージ中野町別館 小村奈緒子さん
「私どものホームでは、毎日午前中に体操をしておりまして、その後に、シニア向けのコンピューターゲームを使ってやっております」

この施設では毎日のようにeスポーツを練習していて、取材したこの日は高校生らに交じって、おじいちゃんおばあちゃんたちもゲームで対戦です。
人気ゲーム「太鼓の達人」などを若い世代とスコアを競いながら楽しみました。


入居者は
「いい具合にできたときは、よくやりなはったなーって言ったりして、なかなか面白い」

普段たくさん練習しているだけに、プレーには自信もあります。

入居者は
「きょう高校生はこのゲームを初めてプレーしたと思います。そのために感覚が鈍かった、だからドジをしていた。でもそれが当たり前やねん。私らも毎日でなくてもやってることによって、視覚と聴覚が鋭くなっているから、すぐ体がそれに合わせて動くんですよ」

地域や世代間交流などを目的に、3月から毎月こうした大会を開催してるということですが、なぜeスポーツなのでしょうか。


シニアステージ中野町別館 小村奈緒子さん
「認知症予防やフレイル予防に繋げていけたらと思っています。できない日があると「今日はないのか」とおっしゃっております」

認知症予防など健康の観点から取り入れたところ、入居者たちも大ハマり。いまやeスポーツはおじいちゃんおばあちゃんから愛される存在となったようです。

施設では今後も毎月大会を開催していく予定で、一般の人の参加も受け付けています。