22日夜から23日にかけ、ある理由で消防車が出動する事態が山陰各地で相次ぎました。それは突然、電線などから火花が上がったという目撃情報。
島根県松江市から鳥取県西部にかけて、こうした通報による消防出動が21件ありましたが、なぜ同じタイミングで同じような被害が発生したのでしょうか。
23日朝、鳥取県米子市内の住宅街。
小崎純佳キャスター
「現在こちらでは、電線の張り替え作業が行われています」

作業員らが張り替えていたのは、電気を家に引き込むための電線です。
この場所では前日の夜、こんな出来事がありました。
木嶋雄大キャスター
「午後10時前です。消防車などが集まっているように見えます。何があったのでしょうか」

消防車など12台、消防団員なども70人以上が集まり、辺りは騒然としていました。
22日午後9時半ごろ、雨が降る中、家の引き込み線から火花が出ているのを近所の人が目撃したと言います。
目撃者は
「屋根のてっぺんの所からパチパチって火が出て、煙が上がっていました」
通報した人は
「2階の屋根のところから火花が出ていて、それで慌てて通報しました。それで電気系統に引火して、外の電線のケーブルがショートしてたって」

実は22日夜から、電線などから火花が上がるなどしたとする消防への通報が相次いでいるのです。
23日朝、島根県松江市内の住宅街。
民家に引き込まれている電線から煙が上がったと消防に通報がありました。
取材している時も、電線からは「バチッ」と音がし、煙が出ていました。

家の人は
「煙と火花が、ポンポンいいながら火花が出ます。今、市内であちこちであるそうですわ」
男性の言う通り、同様の通報が相次いでいました。
各消防によりますと、島根県松江市から鳥取県西部にかけて、22日夜から23日朝までに、こうした通報による出動が21件あったということです。
また22日午後9時過ぎには島根県安来市内で1000戸余りの停電も発生しました。