昔懐かしいレトロなジュースの空き缶。
時代が止まったかのようなこうしたゴミから、はるか昔の土器まで。
実は鳥取市の鳥取砂丘では、「あっ」と驚くような品々が次々と出土しています。


齊尾和之 記者
「こちら銃弾、そして時代を感じさせる缶ビールの空き缶、さらにはキセルの吸い口。これ、すべて鳥取砂丘で拾われたものなんです」

鳥取砂丘で「発掘」された様々な「出土品」がズラリと並ぶのは、鳥取砂丘ビジターセンターで開催されている「砂丘で見つけたアレコレ展」。


一口に土器と言っても縄文時代や弥生など年代も様々で、江戸時代の通貨なども見つかっています。


そして飲料の容器も様々です。
ネットでも話題になったレトロなファンタの缶を始め、プルトップになるさらに前、缶に穴を開けて飲むタイプのものも見つかっています。


そしてこちらは大砲の弾と銃弾。
実は明治から昭和にかけて陸軍の演習地だった鳥取砂丘。
銃弾はかなりの数が見つかっているといいます。

鳥取砂丘ビジターセンター 中川樹菜さん
「ものすごく大きなスケールで砂丘を感じる人が多いが、足元が意外と面白いということを知ってもらえればと思います」


風が吹き、砂が動くと色々なものが見つかる鳥取砂丘。
景観を守る砂丘レンジャーも土器や動物の骨などを見つけたといいます。

鳥取砂丘レンジャー 石橋和明さん
「台風が来ると、1~2メートル高さが変わったりするので、いま見ている砂丘の下というのは本当に未知の空間というか、想像がつかないことだと思います」


「砂丘で見つけたアレコレ」を集めた展示会は9月30日まで鳥取砂丘ビジターセンターで開催中。

なお、鳥取砂丘の国立公園内から勝手にものを持ち帰ることは禁止されているため、珍しいものを見つけた場合はビジターセンターに連絡を、ということです。