9月18日からチェコで開かれるボートの世界選手権に、鳥取県出身の冨田選手、古田選手、そして米子市在住のパラアスリート森選手が出場します。
大会前に意気込みを聞きました。
ボート女子軽量級ダブルスカル 冨田千愛選手
「(午前)9時ぐらいから11時半くらいまで練習して、ご飯食べて、午後も3時半くらいまで」

女子軽量級ダブルスカルの代表・米子市出身の冨田千愛選手。現在は、岩手県で合宿中です。
大会まであとわずか、ここまで紆余曲折がありました。
ボート女子軽量級ダブルスカル 冨田千愛選手
「(6月に)私が新型コロナになってしまって。世界選手権に出る1位(冨田選手ペア)が2位に負けてしまって、ワールドカップで、白紙に戻っちゃって内定が」
新型コロナへの感染。そして、ペアを変えての代表選考のやり直し。
しかし、冨田選手はなんとか無事内定を勝ち取り、新たなペアと練習を再開しています。
そして、男子軽量級シングルスカルへ出場する、南部町出身の古田直輝選手。冨田選手と同じ合宿に参加中です。
もともと世界選手権ではなく、9月のアジア競技大会に出場予定だったのですが…。
ボート男子軽量級シングルスカル 古田直輝選手
「アジア大会がなくなるということで、7月から8月の頭にかけて合宿があったんですけど、そこで(世界選手権の)シングルスカルの評価をしていただいて。ほっとしたっていうのが1番じゃないですかね」

古田選手も新型コロナに感染し、練習できない期間もありましたが、再選考の結果、自身初の世界選手権出場を決めました。
そして、障害者のボート競技・パラローイングで、PR1男子シングルスカルに出場するのは、米子市在住の森卓也選手です。

男子砲丸投げで日本記録を持つ森さん。ケガをきっかけに去年パラローイングに転向し、その後1年あまりで世界選手権出場を決めました。
パラローイング PR1男子シングルスカル 森卓也選手
「(選考会で)自己記録も更新できたのですごく嬉しかった。(世界選手権は)いろんな選手がみられるということで、楽しみでもあるので、そこにしっかり挑戦していこうという気持ちになりました」

砲丸投げで培ったフィジカル、さらに今は、バランス感覚やスキルも磨いています。
世界大会は9月18日から。
パリオリンピックも見据え、3人が世界の舞台で鳥取県旋風を巻き起こします。
パラローイング PR1男子シングルスカル 森卓也選手
「来年の世界選手権で7位以内というのをとれば、まず自分の(パリパラリンピックの)枠はとれるけど、そこを見据えて、レースの組み立てをしっかりして、そこに入っていけるように頑張っていきたいと思う」
ボート男子軽量級シングルスカル 古田直輝選手
「シングルスカルでは7分切るのがなかなか難しい話で。7分という壁をまず破って、自分のパフォーマンスをしっかり出せたらなと思っています」
ボート女子軽量級ダブルスカル 冨田千愛選手
「来年の世界選手権は、(パリ)オリンピックの枠取りがかかっているので、(今回は)その予行練習といいますか。6位になるとオリンピックの枠がとれる数になってくるので、ターゲットにしたいなっていうところ」