オミクロン株対応の新ワクチンについて、早ければ9月中に接種が始まります。改めてこの新ワクチンの効果や副反応などについて医師に聞きました。


国は9月19日以降に、ファイザーとモデルナ合計3000万回分を全国の自治体に発送する予定で、山陰両県では、10月9日までに、島根県で16万2850回分が、鳥取県で12万9060回分が届く予定になっています。

オミクロン株対応の新ワクチン。
改めてどのようなワクチンなのでしょうか。医師に聞きました。

R0 藤井政至医師
「従来株とオミクロン株の両方に対応した2価ワクチンと言われるもの。オミクロン株に対抗できる抗体の量が増えると言われています。従来のものとワクチンの種類や構造は変わりません」

これまでのワクチンは、重症化予防効果はあるものの、オミクロン株に対する発症予防効果が弱い為、新たなワクチンが開発されました。

そして、気になる副反応については。

R0 藤井政至医師
「(ワクチンを)2回目、3回目打たれた方はご存知だと思うが、1回目よりも少し重かったと思う。でも2回目と3回目比べてもさほど差がなかったと思うが、2回目、3回目と同じような副反応、種類や程度だと考えている」

一方で、新しいワクチンのスケジュールが示されたことで、今こんな現象が…。

米子市 新型コロナウイルスワクチン接種推進室 小西紀子室長
「オミクロン株対応のワクチンの接種開始を待たれたり、取っておられる予約をキャンセルされる方も出てきている」

新しいワクチンを待つという「接種控え」が出始めているというのです。

しかし、こうした状況に、医師は警鐘を鳴らしています。

R0 藤井政至医師
「ワクチンの目的の一つとしての重症化や死亡を防ぐという効果は、従来のでも十分な能力を持っていると思うので、新しいワクチンを待ってそちらを受けようと考える方もおられると思うが、このワクチンは1回接種して(中和抗体が)持続する期間はさほど長くないので、受けられる時に受けると、タイミングを優先いただくべきかなと思う」