山陰の感染者数は減少傾向にありますが、学校ではまだまだ強い感染対策が続きます。元通りの日常を願う一方、変化による対応の模索も続いています。

鳥取県米子市にある和田小学校。
教室には、モニターをみながら真剣に体を動かす児童の姿がありました。


和田小学校 橋井優理香 教諭
「表現運動で行う、ひとり技の練習をリモートで行っています」

「リモート授業」、ではなく、「リモート運動会練習」です。
この学校では9月17日に運動会を予定していますが、高学年の3学年が一緒に行う種目「表現」の練習を、教室や体育館など3か所に別れてリモートで行っているのです。

和田小学校 福田哲周 校長
「2学期始まって1週目は集まらずに分かれて練習して下さいとお願いしました。集まってしまうとそこが密になってしまうので」


リモート活動は、児童ももう慣れっこ、かと思いきや…。

児童は
「いつかリモートはなくしてやりたいです」
「楽しかったけど5、6年生も一緒に体育館とかでやりたいです」

願うのは元通りの日常です。
こうした中、児童にとってはわずかながら、うれしい変化も。

掃除の時間、児童が使っているのは雑巾、ではありません。

児童は
「ワイパーって呼んでます。」


鳥取県市町村立学校用のガイドラインによると、清掃活動について、感染拡大局面では「目、鼻、口が、床のウイルスに近づき感染リスクが高まることから、雑巾がけを控えること」と明記されています。

そこで目をつけたのが、「ワイパー」です。

和田小学校 福田哲周 校長
「クイックルワイパーを使って、なるべく目や口が床から離れたところでやろうということで揃えてやっています」

コロナ前までは少し面倒だった掃除も、今や学校生活を実感できる貴重な時間になっているようです。


児童は
「立ってやるから、しゃがむより楽です」
「雑巾だと体力使うが、これだと普通にシューっていけるからめっちゃ楽です」

学校現場では、メリハリのある感染対策で第7波に立ち向かっています。