3日、鳥取市保健所はマダニにかまれて感染する重症熱性血小板症候群(SFTS)患者が、今年初めて県内で確認されたと発表しました。
鳥取市保健所によりますと、鳥取市に住む80代の男性が39度の発熱が続いたため市内の医療機関に入院し、SFTSウイルスへの感染が分かったということです。
この男性には、血小板や白血球の減少、肝機能障害などが確認されています。
SFTSはマダニにかまれることで感染する病気で、2011年に中国で初めて特定されました。
日本では2013年に山口県で初めて確認されて以降、国内で毎年60人ほどの患者が確認されています。
鳥取県では2020年に症例が初めて確認され、今年は県内で初めての確認となります。
今回確認された男性は発症前に山に行くことがあったということで、鳥取市保健所は山林での作業やレクリエーションで野山などに出かける際、肌を出さないよう長袖・長いズボンなどの着用したり、ダニの付着が目立つ白い服を着たりするなど、注意を呼びかけています。