▽「日本紅斑熱」とは?
日本紅斑熱は、マダニが病原体(リケッチア)を媒介する疾患の一つです。ヒトが野山に入ったとき、マダニのうちリケッチアをもつダニ(有毒ダニ)に刺されることによって感染しますが、ヒトからヒトへの感染はありません。
潜伏期間は2~8日で、症状は、頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症し、高熱、発疹および刺し口がほとんどの症例にみられるといいます。
治療は、早期受診により適切な抗菌薬を投与し、一般的に予後は良好だということです。

▽「日本紅斑熱」予防については?
鳥取県では、山林での作業、農作業及びレクリエーションで野山や畑等屋外に出かけるときは、マダニに刺されないよう次のことに注意を呼び掛けています。

■肌を出来るだけ出さないよう長袖、長ズボン、手袋等をしましょう。
■肌が出る部分や服の上からダニ忌避剤(ディート剤)を噴霧しましょう。
■服は、ダニの付着が目立つ、白い色にしましょう。
■地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりしないよう敷物をしきましょう。
■服にダニが付着している可能性があるので、車や自宅に入る前に服をはたき、帰った後はすぐ入浴し、体を良く洗い、新しい服に着替えましょう。
■野山などに出かけられた後、体にマダニに刺されたと疑われる刺し口がみられ、発熱、発疹等の症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。