地図、そこには様々な情報が含まれています。
とくに古い地図からは、今では変わってしまった街の意外な姿を知ることができます。
そんな地図を手掛かりに、島根県松江市の水上交通について調べました。
入江 直樹 記者
「昔の地図を見ていたら、隠岐汽船乗船場って書いてあるんです。ちょうど僕の後ろなんですけど、そんな大きな船が入って来らたんでしょうか?」
松江歴史館所蔵の1940(昭和15)年の地図です。
大橋川に架かる新大橋のたもとに隠岐汽船乗場とあります。

さらに松江大橋の方にも汽船乗場と書いてあり、ここから宍道湖側にも航路が伸びていたようです。
松江市の松江城・史料調査課で話を聞くことに・・・。
松江市松江城・史料調査課 面坪 紀久 学芸員
「交通の大動脈といいますか、この頃も活発に中海や宍道湖を利用した人の行き来や、物の行き来というのが行われておりました。」
山陰線も一畑電車もなく道路整備も進んでいなかった当時、船が公共交通の主役でした。
千石船のような木造船が並ぶ明治時代の写真。
その場所は、松江城の近くのようです。
