戦前に松江から美保関への日帰り旅行で撮影された写真。
汽船なら松江から片道3時間ほどで行けるとあって、芸者さんと船の中で宴会をしつつ、小旅行を楽しんだ様子が窺えます。

日常の交通機関としても、1960(昭和35)年の松江大橋の船着場の写真では、「美保関、境港方面急行船のりば」などとあり、道路の改良が進むまで、まだまだ主要な乗り物だったことがうかがえます。

また、中海に浮かぶ大根島と江島をつなぐルートとして、およそ40年前まで船は現役でした。
そのほか、馬潟港には半世紀ほど前まで、最寄りの山陰線の駅から引き込み線が伸びていました。
現在もトラックに積み替えられ、港として現役です。
入江 直樹 記者
「松江の人たちにとって大橋川っていうのは、本当にいろいろな役割を果たしてたんですね。地図から分かりました。」