消防団員に支給するべき報酬およそ790万円を無断で私的流用していたとして、新潟県長岡市の消防本部は、4日付けで50代男性の分団長を懲戒免職にしました。長岡市消防本部は5日、会見を開いて謝罪しました。

【長岡市消防本部の会見】「消防団に対する市民の信頼を大きく損ねましたことに対しおわび申し上げます。誠に申し訳ございません」

免職されたのは、長岡市の消防団で分団長を務めていた50代男性です。長岡市消防本部によりますと、元分団長は2011年4月から今年5月までのおよそ11年間、団員に支給された年報酬や出動報酬などおよそ790万円を私的に流用したということです。

団員に支給される年報酬や出動報酬は、消防団での活動費に充てられているものです。これまで元分団長の口座に一括して振り込まれていましたが、今年度から各団員の個人口座に振り込まれるようになりました。

これに伴い、副分団長が団員のこれまでの報酬を清算するよう元分団長に求めたところ「口座に残高はなく、支払うことはできない」と返答。6月15日に分団で詳細を確認し私的流用が発覚しました。

消防本部によりますと、およそ790万円はコンサート代などの遊興費に使われたということです。元分団長は2011年4月から11年間にわたり1人で会計監査を担当していて、消防団内に収支報告をしていませんでした。

消防本部と消防団は今週中にも会議を開き、今後は会計担当に任期を設けるなど会計監査や収支報告の厳格化などを決めるとしています。元分団長は全額返済の意思を示しているということで、消防本部は返済の状況を確認するとともに刑事告発などを検討しているということです。