和歌山県で打ち上げを目指している民間ロケット「カイロス」の3号機。きょう5日に発射されましたが、「飛行中断措置」によりミッション達成には至りませんでした。今回の打ち上げについて、開発したスペースワンが会見を開き、豊田社長は「失敗ということとは考えていない」と言及しました。

 カイロス3号機は2月中の打ち上げが見送られ、3月1日(日)の打ち上げは直前に中止。

 きのう4日の打ち上げも予定の約30秒前に中止となりました。

 改めて設定されたされたきょう5日、カイロス3号機は午前11時10分に打ちあがりましたが、空中で「飛行中断措置」が取られました。ミッション達成困難と判断されたということです。

 今回ミッション達成に至らなかったことについてスペースワン社は午後3時から会見を開き説明しています。

 会見のなかでスペースワン社の豊田正和社長は3号機打ち上げについて「今回も確実にノウハウ、経験を蓄積しています。それをもとに前に進んでいきます」として、失敗という言葉は用いない考えを示しました。

 「カイロス」のプロジェクトでは、ロケットから衛星を切り離し宇宙の軌道にのせることがミッションとされていて、成功すれば、民間企業単独で開発されたロケットとしては国内初のケースとなります。

 しかし、過去2回の打ち上げでは、初号機は爆発。2号機は旋回により飛行中断措置が取られ、いずれもミッションは達成されませんでした。

 また3号機の打ち上げは、今月1日は天候分析の結果「上空10km付近の風が想定より弱かったため」中止。きのう4日はロケットの位置を把握するための人工衛星の信号の受信状態が安定せず、打ち上げの約30秒前に「緊急停止」しました。

 「三度目の正直」となるかが注目された今回の3号機ですが、今回も打ち上げには至りませんでした。