ゴールまで残り数キロの地点で、4メートルの向い風と高い波に行く手を阻まれたのです。それでも、彼は決して諦めませんでした。

「日開、行け!頑張れー!」

日開さん、力強い拳で声援に応えます!

そんな日開さんは、この挑戦を前に決意をしたためていました。

「色々な難病を抱えている人たちに勇気を与えたい」

そんな思いを胸に日開さんは土壇場で、残りの力を全て注ぎ込む魂の泳ぎで、チームを鼓舞しました。

そして…スタートからおよそ9時間半、最後は8人全員で泳いで涙と歓喜のフィニッシュです。

阿部諭さん(47)
「頑張ればなんでもできる。絶対に無理ということはないなと… 長い長い一日だったけれど、すごく…一番楽しい一日だった」「日開、ありがとう」