長岡市で住宅建築工事を手掛けていた『タント』が新潟地裁長岡支部から破産開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は約9300万円です。
民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、『タント』は1969年創業で、外構工事やリフォームなどを手掛け、2019年に2月期には、売上高8679万円を計上していました。
しかし、2017年2月期以降は赤字が続き、決算期には債務超過に転落。
さらに、大工の高齢化が進むものの若手の採用が進まなかったことで、受注面でマイナスとなっていたほか、近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響も受けるなど、減収・赤字が続いていたということです。
2022年2月期の売上高は前期をわずかに上回る5896万円を計上しましたが、当期の純損失は1620万円と厳しい経営状況が続く中、業況に好転がないと判断し、今回の判断に至ったとみられます。
東京商工リサーチによりますと、新潟県内の新型ウイルス関連の経営破たんは96件目だということです。