勝利至上主義に『指導が入った』ということでしょうか。全柔連=全日本柔道連盟が、夏に開催してきた個人戦の全国小学校学年別大会を、今年から廃止すると発表しました。これに対し、新潟県内の指導現場でも波紋が広がっています。

新潟市南区の白根柔道連盟『鳳雛塾(ほうすうじゅく)』で、稽古に励む子どもたち。

21年の東京オリンピック男子90キロ級代表・向翔一郎選手も小学生の時、この塾で柔道の基礎を学びました。これまで全国大会に出場する選手を多く輩出してきた、新潟県内では名門と言われる柔道クラブです。

子どもたちが柔道を習う目的は千差万別ですが、少しでも上達したいという思いはみな同じです。

【5年生】
「楽しいです。打ち込みとか乱取りとか」
【6年生】
「楽しい。投げたときにスッキリする」
【4年生】
「強くなりたいし、礼儀正しく。礼儀正しい方がかっこいいから」
【3年生】
「打ち込みをするときが楽しい。打ち込みをすると、技がだんだん強くなって面白いから」

鳳雛塾には3歳の子どもから小・中学生まで合わせて31人が所属していて、子どもたちの多くは「楽しいから柔道をやっている」と話します。

【鳳雛塾 星野力代表】
「柔道の創始者である加納治五郎師範が、柔道を通じて人づくりをしていくということを掲げていましたので、そういったものを子どもたちにも伝えていくべきだと思って指導しています」

その一方で、できれば大会に出場し成果を試したいと稽古を重ねる子どもたちもいます。

【4年生】
「まだ小学生だから、負けてもそれから強くなれると思うから。自分の今の力をとにかく知りたい」
【6年生】
「試合で一度も負けなかったとき『俺、めっちゃ強いじゃん』みたいな。自分の強さがわかるから」

「強くなりたい」。「全国の舞台に出たい」。そう考える子どもたちにとってはショックとも言える知らせが突然、飛び込んできました。全柔連=全日本柔道連盟が3月、例年夏に開催してきた個人戦の全国小学生学年別大会を、今年から廃止すると発表したのです。