新潟地方気象台は28日、新潟県を含む北陸地方で「春一番」が吹いたと発表しました。去年より13日遅い観測だということです。

「春一番」とは

気象台によりますと「春一番」とは、冬から春へと季節が変わる時期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風のことを言い、この時期の天気は数日の周期で変わり、気温の変化が大きくなるため、体調管理などに注意するよう呼び掛けています。

「春一番」の目安は?

新潟地方気象台が統括する北陸地方(新潟県、富山県、石川県、福井県)における「春一番」は、次の 4つの条件が目安になっているということです。

(1) 「立春」から「春分」の間であること

(2) 日本海で低気圧が発達すること

(3) 新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で10 分平均値の風速が10m/s
以上の南よりの風が観測された場合。かつ、上の気象台を除く新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で10分平均値の風速が6m/s 以上の南よりの風が観測された場合。
※南よりの風:東南東~西南西(南成分)の風

(4) 最高気温が前日より高いか、ほぼ同じであること。

過去の「春一番」は?

新潟地方気象台では、1999年から「北陸地方の『春一番』に関するお知らせ」の発表をしているということで、「春一番」が最も早く吹いたのは、2019年で2月4日。最も遅かったのは、2011年で3月19日だったということです。なお、「春一番」は観測しない年もあるため、平年値はないということです。