新潟県は21日、村上市で14日に回収したコハクチョウ1羽の死がいから、遺伝子検査の結果、A型鳥インフルエンザの陽性反応が確認されたと発表しました。病原性については、環境省でさらに詳しい検査を行うとしています。
このコハクチョウについては、17日に県が簡易検査を行いましたが、鳥インフルエンザは陰性だったということです。
環境省は20日に、この死がいが見つかった地点から半径10キロ圏内を「野鳥監視重点区域」に指定しました。県はこのエリア内で野鳥の監視を強化するとしています。
また、区域内の養鶏農場7か所に対して、異状がないことを確認し、防疫対策を再徹底するよう指導したということです。
県は、国内で鳥インフルエンザが人に感染した例は報告されていないものの、明らかに外傷のない死亡野鳥を発見した場合や、同じ場所で多数の鳥が死んでいる場合は、素手で触らずに住んでいる市町村や地域振興局健康福祉(環境)部、または県庁の環境対策課に連絡するよう呼びかけています。