世界文化遺産の登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」について、政府は1月19日に正式版の推薦書をユネスコに再提出し、登録に向けて動きが加速しています。
そして、今年秋にも行われるのが登録を左右する“現地調査”です。どのような調査なのでしょうか?

冬の佐渡金山で行われていたのは…

寒さ厳しい冬… 佐渡は今、観光のオフシーズンです。
観光客が少ないこの時期、史跡「佐渡金山」では、施設の維持管理で大忙しです。作業をしているのは、佐渡金山を管理・運営する「ゴールデン佐渡」の担当者で、坑道内の安全確認も丁寧に行います。

【ゴールデン佐渡の担当者】「浮き石点検と言いまして、坑内の落ちそうな石を前もって落とす…」

【人形】「早く外に出て、酒を飲みてえ… なじみの女にも会いてえなぁ…」

こちらの人形、馴染みがある人も多いのではないでしょうか。この人形の服も着せ替えます。ただ、真新しい服ではないようで…

【ゴールデン佐渡の担当者】「現場なので汚いのがあったりするので、ちょっと汚れているのが逆にきれい」

佐渡金山の歴史的、文化的価値を伝えるためにも細部にこだわります。

【ゴールデン佐渡 濱邊久弥 主任補】「昔の人たちが残していてくれたものを、やはり自分たちのときに良くしていかないと… 悪くなっていくのは悲しいことなので」

このこだわりは、世界遺産の登録に向けた審査のためにも、とても重要なのです。