「にいがた2km」の“成果”

一方で、着実に成果が見えてきたものもあります。『にいがた2km』エリアで、今年度7つの新潟県外企業が進出を決めたのです。

ピンク色で表示した部分が、今年度、新潟市に進出した企業で、誘致件数は過去最多となる見込みです。

【新潟市経済部企業誘致課 阿部隼人 主査】「ビルが新しくなったというタイミングと市の補助金が拡充した。街の再開発の動きも伴い、企業誘致の件数は伸びている」

2022年12月、東京都内に本社を置きコールセンター運営業務などを行う『TMJ』が、新潟県と新潟市を訪れ、進出を報告しました。

【TMJ事業統括本部 茅根孝志 部長】「こちらが実際にオペレーターがお客様対応するスペースとなります」

4月から新潟で事業を開始し、主に企業の書類やデータの確認作業などを請け負う予定で、来年度中に500人以上を雇用する見込みです。

オフィスに選んだのは、新潟駅から徒歩5分の2022年に完成したばかりのビル。ワンフロアで300席ほどが設置できます。

【記者】「首都圏で入居したいと思った場合は?」
【TMJ事業統括本部 茅根孝志 部長】「これだけの面積を持っているビルは、数も絞られてきますし、あった場合も競争が激しくなります」

新潟市によりますと、市内の賃料の相場は都内の半分ほど。企業の多くが首都圏からのアクセスや、学校が多く人材が豊富な点を魅力に感じているといいます。

また今年度、新潟市は企業向けの賃料補助を4分の3に拡充しました。