柏崎刈羽原子力発電所再稼働の判断材料となる新潟県独自の『3つの検証』に関連して議論が続いている分科会で、“最終報告書案”が30日におおむね了承されました。

議論が続いていたのは、福島第一原子力発電所の事故が住民の健康にどのような影響を与えたのかを検証する分科会で、委員が最終報告書の案を精査しました。

一部の委員から加筆が必要という意見があったものの、今回の会合で鈴木座長は「最終報告書案はおおむね了承された」としました。

【健康分科会 鈴木宏座長】「苦渋の決断というのはあるべき。やはり『分からない、分からない』といつまでもやることが、果たしていい判断なのかどうか…。そこは迷うところ」

公式には今回が最後の会合となり、報告書は一部加筆・修正をしたうえで2月末をめどに取りまとめられ、今年度中に県へ提出される予定だということです。

新潟県独自の『3つの検証』は、これで一つの大きな“節目”を迎えることになりました。