母の想いが詰まった文集を朗読劇に

母が亡くなってから12年がたった、戦後80年となる2025年。
宮絢子さんは、母がしたためていた文集を偶然見つけました。

坂町空襲の悲惨さ、そして母の思いを遺したい…。
その思いに“朗読”を提案したのが、大阪芸術大学の教授で、今回の朗読劇の構成・演出を務めた山本健翔さんでした。

【朗読劇の構成と演出 山本健翔さん】
「身近に戦争というものが起きていたということが、どんどんどんどん忘れていく時代にあって、書を展示するギャラリーとしての空間と、その中で我々がそこを生かして声を使ってお客さまに聞いてもらう」

朗読会のタイトルは、書と声を届ける『書声展』。
会場には書家として活動する宮さんの“書”も展示されました。

会場では、宮さん自身が書の説明もしています。

「これは『鬼子母』という作品です」
「それはそれは大きい戦争で、赤ん坊のミルクまでなくなりました。だからミルクもない。それで困っている母親の姿が(この書には)ずっと詠われている」