59年前の羽越豪雨との違い 流れてきたのは「復興の証」だった木々
松本さんは、今回の災害で強く印象に残ったことがあるといいます。
それは、小岩内地区が過去に経験した、1967年(昭和42年)の羽越豪雨との違いでした。
「昭和42年の災害の時も土石流は起きましたが、あの時はこれほど多くの『流木』は流れてこなかったんです。実は、今回の災害で流れてきた大木の多くは、昭和42年の災害の後に『復興の証』として植林された木々だったんですよ」
かつては、山に人の手が入り、木を切り、製材して家を建てるという循環が地域の中にありました。
しかし、時代とともに山に入る人は少なくなり、地元の木が使われる機会も減っていきました。手入れが行き届かなくなった山では、木々が密集し、地面まで光が届きにくくなります。
その結果、十分に太く育つことができず、細く高く伸びた木が増えていきます。根がしっかり張れないまま成長した木は、大雨で地盤が緩んだとき、土砂とともに流れ出る危険があります。
復興を願って植えられた木々が、長い年月を経て、今度は災害の中で流木となって押し寄せた。
その事実は、森を植えることだけでなく、その後も手入れを続けることの大切さを示しています。










