ヘリウムガスで原子炉を冷やす「高温ガス炉」 その安全性は?
大きな特徴は、「ヘリウムガス」で原子炉を冷やすこと。
発電や冷却に水を使う従来の原発とは異なり、水素爆発の危険性はないとされています。
また、耐熱性の優れた素材で核燃料を覆うことで、1600℃の超高温になっても放射性物質を外へ漏らさないということです。

今はまだ研究段階ですが、原子力機構は2040年までに実証を始めたいとしています。
さらには、高温ガス炉から生み出される熱を使って「水素」をつくる研究も進めていて、将来的には“脱炭素社会”の実現を目指す方針です。

【日本原子力研究開発機構 高温工学試験研究炉部 久保真治 研究主席】
「電気もつくれるし水素もつくれるし、さらに熱だけも供給できる。あらゆる我が国のエネルギーを使う産業に貢献できうる、優れた安全性の高い次世代の原子力システム」
「我が国のエネルギーセキュリティーを高めるために、必要な技術ではないかと」

実用化に向け開発が進む「次世代型原発」ですが、建設にかかる期間やコストなど、課題は多く残されています。原子力発電だけでなく、さまざまな発電方法それぞれにメリット・デメリットがありますが、電気を使う私たちにとってエネルギーをどう確保していくかは避けられない課題です。
データセンターや半導体工場の増加で急拡大が見込まれる電力需要。
生活に欠かせない電気の将来をどう見据えていくか…。
日本のエネルギー政策は再び岐路に立っています。










