気温が上がり、晴れ間も顔をのぞかせた5日の新潟県内。
ただ、雪の脅威は続いています。
十日町市では、4日に倒壊した空き家で屋根の雪下ろしが行われていました。

上越市三和区の岡田地区では3日、住宅が倒壊して下敷きとなっていた68歳の男性が死亡しました。

さらに4日には、この現場から550mほど離れた住宅の敷地内で、この家に住む76歳の男性が遺体で見つかりました。
警察によりますと、4日午後6時半ごろ近くに住む人が「2日くらい前から姿が見えない」と警察に通報していました。
「鍵は開いていたけど呼んだって出てこないし、家の中見たけどいないし」
「家の裏の方にいったら、長靴の裏が出ていた。ということは雪の中だよね…」
警察と消防が捜索したところ、長靴をはいた北川さんが埋まっているのが発見されたということです。北川さんは頭を下にした状態で雪に埋まっていて、住宅の屋根にはスコップが残されていました。

北川さんは1人暮らしで、警察は北川さんが屋根の雪下ろし中に転落した可能性もあるとみて、調べています。
県のまとめによりますと、この冬、雪による死者は20人となりました。

建物全体がゆがみ、壁に亀裂が入った農業用の倉庫…

魚沼市入広瀬地域にある農業法人は、事業継続の危機に直面しています。
【農業法人 入広瀬 佐藤貞代表(49)】
「まだまだつぶれてないけど、つぶしたくないな…つぶれる前に何か思い出の品じゃないけどなんか持って出たら…」

原因となったのは大雪です。法人の代表 佐藤貞さんによりますと、2日の夜に屋根から大量の雪が落ち、窓ガラスや壁を突き破りました。

シャッターが開かなくなり、コメの乾燥機やトラックの他、およそ9トンのコメが取り出せなくなっていたのです。
【農業法人 入広瀬 佐藤貞 代表】
「壊したのも雪だけど、支えてるのも雪だし。雪は恵みだとずっと思っていたんだけど…」

5日は従業員らが協力し、出入りできる場所から中に入っているコメを運び出しました。倉庫の修復は難しいそうで、建て替えが必要だと考えています。

【農業法人 入広瀬 佐藤貞 代表】
「大げさでなく死活問題。春からの仕事をどうするかというのは今、全く白紙の状態です」
倉庫の再建と農作業の開始に向け、今後は乾燥機などの農機具も運び出す予定です。
こうした中、長岡市 山古志地域である設備が公開されました。それが道路脇にある三角形のこちらのトンネル。

中を通ると…公営住宅の玄関に着きました。

長岡市が2年前に試験運用を始めた「ゆきみちクン」です。

【記者リポート】「身長178センチある私でも楽々歩くことができます」

トンネルは本格的に雪が降る前に設置。

除雪作業の負担軽減が目的で、4メートルの積雪まで耐えられる設計になっています。

【住人は】
「除雪機でも1時間半。相当な幅と相当な長さですから。今年一番雪多いですよね。その時にこれやっていただいたんで非常に楽ですよね」
昨シーズンの検証では、自宅周りの除雪作業にかかる時間がおよそ4分の1に短縮されたということです。

【長岡市 土木政策調整課 柳橋雄樹 主査 】
「豪雪地帯は特に高齢化であったり、若い世代が離れていっているところもかなり多いので今回、山古志を選んで実験をしているところ」
3日には、この冬最大となる3メートル9センチの積雪を観測した山古志地域。
雪の重みで住宅の物置が壊れる被害が出ています。

5日は各地で気温が上がり、3月中旬から下旬並みとなったところもありましたが、山古志地域の住民はこの日も雪かきに追われていました。
【住民は】
「もう大変なんてもんじゃないです。息子が3回くらい来てくれて、ずっと続きましたよね。きのう、きょう初めて晴れてくれた感じ」
「今回2週間くらい連続だったからな。参りましたね。もう毎日(除雪)でしたね」
気温が急上昇したため、こんな心配も…

【長岡市 山古志支所 五十嵐豊 支所長】
「天気がいいとずっと家にこもっているお年寄りが歩き始めるので、これから温度が上がり、きょうも上がっているので、雪崩が一番困る」
こうした中で再びやってくる強烈寒波…
住民は、正直選挙どころではないようです。
【住民は】
「冗談じゃないね。こんな時に雪国の苦労も知らないで、だって、向こう(東京)にいれば分からないんだもん。この苦労は」
「不在者投票するのであれば、役所があるから行けるんだけど、そんな時間がなくて。どんどん降ってくるから体も休めないとならないし、時間がないから行っていられません」
「候補者は来ません。街宣車が2回来ました。(雪で)ポスターが貼られなかったり、何も来ないと見捨てられた村なのかなって気もします」
県内は投開票日の8日ごろ、山沿いだけでなく、平地でも大雪となる所がある見込みで、投票への影響が懸念されます。











