およそ14億5000万円。新潟県内での去年1年間の特殊詐欺による被害額です。特に増えているニセ警察官による特殊詐欺の被害にあった男性が道陣への取材に応じました。およそ260万円をだまし取られたその手口とは。

五泉警察署で報道陣のインタビューに応じたのは五泉市に住む40代の男性です。

始まりは去年9月、自宅の固定電話にかかってきた一本の電話でした。
【被害男性 40代】「携帯電話の会社の名前、カスタマーセンターを名乗っていて、もしかしたらと信じてしまって」

実在する携帯電話会社の社員を名乗る男から電話口で伝えられたのは「個人情報が不正に使われている」といった内容でした。

その後、福岡県警を名乗る男に電話が転送され、「投資詐欺の共犯者として名前が挙がっている」などと言われた後、メッセージアプリを使った取り調べが行われたということです。

普段から詐欺を警戒していたという男性…
騙されていると気が付けなかったのはこんな気持ちからでした。
【被害男性 40代】「ただひたすら犯罪に巻き込まれたけど、自分は一切関わっていないというのを証明したいという気持ちがすごく強くて」

その後、福岡地検の検察官を名乗る男から「不起訴処分にするか判断するため、口座内の現金を移してほしい」などと言われ、

指示に従って258万円分の暗号資産を購入し、指定先に送金してしまったということです。

この事件は警察が特殊詐欺事件として捜査を進めています。
【被害男性 40代】「本当に信じていたので、誰にも言えてなかった」

「声をあげられなかった。友人、知人に言えなければ警察に言えば、親身に話を聞いてくれるのでそこの勇気を持ってほしい」

警察によりますと、県内で去年1年間に確認された特殊詐欺被害は293件で、被害額はおよそ14億5000万円と、いずれも過去最多となりました。

警察は警察官がメッセージアプリやビデオ通話で連絡することはないとして、注意を呼びかけています。