施設でのトラブルに“神対応”を見せた夫
ある時、デイサービスで認知症の女性が「私だけコーヒーをもらえない!」と怒り出したことがありました。実際は彼女自身が「お茶がいい」と頼んだからなのですが、職員が言い返そうとしたその時、夫が割って入りました。
「〇〇さん、実はコーヒーをこぼしちゃって、今日はあなただけお茶になってごめんなさいね。次は一番に美味しいコーヒーを届けるから、今日は勘弁してやってください」
その言葉に女性は納得し、場が丸く収まったといいます。
夫が倒れてから5年目には、金子さんの実の母も脳梗塞で倒れました。
金子さんはデイサービスやショートステイをうまく使い、夫と実母の“ダブル介護”を順調にこなしていました。
そう、あのパンデミックが起きるまでは…










