新潟県議会で議論が続く柏崎刈羽原発の再稼働問題。
9日は委員会で知事が再稼働容認の条件としている『7つの確認事項』などについて議論が交わされました。

県議会12月定例会の厚生環境委員会。
冒頭の口頭陳情では、再稼働に反対する人たちが意見を述べました。

【長岡市在住 小木曽茂子さん】
「県議会議員の皆さまには新潟県政史上稀に見る黒歴史が刻まれとしている今、子々孫々に恥じることのない選択をしてくださるよう心よりお願い申し上げます」


その後、県防災局との質疑応答で、長岡市選出で自民党の柄沢正三県議は、事故が発生した際、長岡市民が避難するのにどのくらいかかるのか質問。

【県原子力安全対策課 金子信之 課長】
「仮に、旧長岡市の住民が避難するときに、ざっと私どもでその人数を計算すると約18万6000人、避難完了まで2日程度かかるというような試算」

一方で…

【未来にいがた 牧田正樹 県議】
「こんなに危険な原発なので、動かなければそれでいいんじゃないかと、私は思っている」

こう前置きした未来にいがたの牧田正樹県議は、知事が再稼働容認の条件とした国に対する7つの確認事項について質しました。

先週の一般質問。

【自民党 小山大志 県議】
「仮に確約が守られず、避難路・除排雪体制・屋内退避施設等の整備が想定より進まない、東京電力の信頼回復の取り組みが進まないといった事態が生じた場合、知事は今回の判断を見直す可能性があるのか」

自民党の県議にこう問われた花角知事は…


【花角知事】
「7項目への対応については明確化するため、文書等で回答をいただけるよう求めるとともに、その実施状況について定期的に県と共有するよう国に求める」

牧田県議は7項目が履行されない場合に、再稼働容認の判断が変わるかどうか「知事は直接答えていなかった」と指摘。

【森永正幸 危機管理監】
「判断が変わる、変わらないにかかわらず、我々のほうで確認を求め、それに対して応えたことが履行されないということなので、そこはしっかり履行を求めていくことがまずあるだろうと」

多くの傍聴人が見守った9日の委員会。論戦は10日も続きます。