新潟県魚沼市に住む60代女性が今年6月から4か月あまりにわたり、合わせて8160万円のSNS型投資詐欺の被害に遭っていたことが分かりました。

警察によりますと、今年6月1日ごろ、女性がスマートフォンで動画配信サイトの投資関係の動画を閲覧していたところ、海外の金融機関をかたる広告が表示されたということです。
女性が広告のリンクをタップしたところ、メッセージアプリに誘導され、相手側と「投資情報」のやり取りが始まったということです。

その後、女性は相手に言われるがまま「投資用のアプリ」をスマートフォンにインストールし指定された口座に10万円を振り込むと、アプリ上には利益が出ている表示になったということです。

女性は相手側に言われるがまま、10月25日までの間に18回にわたり、現金を振り込んだり、地元の駅などに現金を受け取りに来た「海外の金融機関の職員」を名乗る男に手渡ししたりして、さらに合わせて8150万円をだまし取られたということです。

女性の様子を心配した家族が警察に相談し、詐欺の被害に遭っていたことが分かったということです。

警察はSNS型投資詐欺の被害を防止するため、以下の点に注意するよう呼び掛けています。

・有名人の名前が出てきてもフェイク動画や広告であることを疑い、本人の公式ホームページなどで本当の情報かどうか確認してください。

・「必ずもうかる」「確実に利益が出る」という話はウソです。

・投資をするときに振込先が個人名義の口座を指定することや振り込みのたびに口座が変わること、振り込みから手渡しに変わることはありません。

・会ったことのない人からメッセージアプリなどで「投資」を勧められたら詐欺を疑い、家族や警察に相談してください。