放射能の被害対策として家庭用の核シェルターが新潟県内でも初めて販売されました。価格は工事費別で1400万円、原発再稼働を見据えての販売です。

コンテナを高くしたような形のこちらの核シェルター。これを住宅地下に埋め込むことなります。

広さは6畳で、エアコンも完備。

非常用の飲料水や食料を備えれば、2人から3人が数日間、避難生活を送ることができます。

住宅設備を手がける三条市の外山産業が20日から販売を始めました。県内では初めてだということです。

【外山産業 渡辺郁夫 副本部長】「柏崎刈羽原発ですかね、こちらの再稼働が話されて、万が一事故が起きた場合、地下の方に逃げ込める」

6号機の再稼働論議が進む柏崎刈羽原発。

万が一の原発事故を想定して販売に踏み切りました。

一番の特徴はこの黒い設備です。
【外山産業 渡辺郁夫 副本部長】「こちらの方は換気装置となっています。普通の換気装置とは違って、空気清浄機能が付いていて放射性物質を除去できる」

放射性物質を取り除いたうえで空気を送り込む換気システムを備え「ウラン」や「セシウム」など、あらゆる放射性物質がシェルター内には入らない構造ということです。

【外山産業 渡辺郁夫 副本部長】「雪国ですので、避難が難しいといった時の一時避難先としてぜひ、活用していただければ」

気になる価格はシェルター本体がおよそ1400万円で、地中に埋める工事費が別におよそ1000万円かかるということです。

これまでに、庭につけたいなど1週間で数件の問い合わせがあったそうです。