新潟県民にとって身近な弥彦山。彌彦神社から続く表参道ルートで山頂を目指します。早春の弥彦山では多くの春の植物が出迎えてくれました。(3月29日取材)【カメラマンが魅せられた風景】

弥彦村にある越後一宮・彌彦神社を出発して今回、登るのは霊峰・弥彦山(標高634メートル)。山岳団体「新潟ランタン会」の皆さんと山頂を目指します。

【新潟ランタン会 渡辺茂会長】「最高気温も15~6℃で、雪割草・カタクリが満開だと思う。きょうはゆっくりと花を楽しみながら頂上を目指したい」

彌彦神社から続く、一番人気の表参道ルートです。県外からも大勢の登山者が訪れていました。

【大阪からツアーで訪れた登山者】「(魅力は)お花ですよね。関西ではなかなか寒暖差がなく、お花がないので皆さん楽しんでいる」

5合目を過ぎると、登山道の脇に可憐な花が現れました。「春の妖精」とも呼ばれるカタクリです。


【新潟ランタン会 井口礼子さん】「この岩場はちょっと湿気もあって、すごく花が咲く所なんです。太陽が当たると花も開いて、今ちょうどカタクリとコシノコバイモが満開です」

女性にファンが多い、ユリ科のコシノコバイモ。

【新潟ランタン会 井口礼子さん】「だいたい下向きに花が咲くので、横を向いて『(写真を)撮ってください』って言っているような花は珍しい」

直径1cmほどの小さな花が群生していました。


【新潟ランタン会 井口礼子さん】「これはオウレンです。少しの風でも、そよ風でも揺れちゃって、なかなかカメラマン泣かせの花なんですね」

小さなカメラマンは「雪割草がかわいい」と、教えてくれました。渡り鳥の中継地点にもなっている弥彦山は、植物の種類が非常に豊富です。

【京都からの登山者】「新潟の雪多い所で、こんなにお花が見られるなんて感動です。色が優しいですね。“雪の下から”っていうのがイメージできますよね」

「見て!雪が残ってるよ、まだ」

7合目の水場に着きました。

【新潟ランタン会 井口光利さん】「あそこから湧いてますからね。おいしいですよ、冷たくて」

「9合目ですね。ここまでくれば、山頂はすぐです」

新潟平野にそびえ立つ霊峰・弥彦山。山頂付近は電波が非常によく飛ぶことから、鉄塔がいくつも建てられています。BSN新潟放送の弥彦送信所もあります。

【BSN技術部 小林亨有さん】「(新潟市の)BSN本社から送られてきた放送プログラムをここで増幅して、上のアンテナで各ご家庭に放送を届けています。弥彦山のアンテナだけで県内の約85%をカバーしています」

1台1億円という送信機。そんな高価な機械が2台も並んでいます。

【BSN技術部 小林亨有さん】「万が一の故障に備え、送信機など重要設備は2台運用となっています」

大きな発電機も設置してあり、停電しても1週間放送を継続できるそうです。

登山口から2時間、山頂に到着です。彌彦神社の御神廟があります。手軽に山の魅力が味わえるということでリピーターも多く、年間の登山者数はなんと12万人です。

【山形からの登山者】「花が最高だよね。前にも来たんだけど最高!」

山頂から少し下ると、海がよく見える穴場があります。

【母と息子で登山】「(息子が)3歳の時に初めて一緒に登って、きょうまた2回目を登ってみようって。10年前は息子の手を引いてきたが、今回は息子が速くて、ついていくのがやっとでした」

【親子3人で登山】「赤ちゃんはおんぶして、山デビューです。弥彦だったらちょうどいいかなと思って」

幸せな思いでをつなぐ弥彦山。その豊かな自然環境を守るため、地域の山岳会と行政などが手を組み、保護活動を続けています。

【燕山岳会 霜鳥康夫会長】「十何年か前から、弥彦山塊のごみ拾いをやっております」

4月10日、山岳会のボランティアが集まり、清掃と登山道の保全作業が行われました。

【参加者】「ごみを拾うことで少しでも山に恩返しできたらいいなと思って今回、参加させてもらった。思ったよりごみが少なかった。皆さんマナーを守っていると思いました」

【新潟ランタン会 渡辺茂会長】「きょうは総勢50名近くが参加。みんな自然を保護したいという気持ちで参加した。大いに花が咲いている自然を、将来にわたり大切に残していきたいと思っています」