21年10月の衆院選をめぐり裏金を要求されたと、自民党の泉田裕彦衆議院議員が、星野伊佐夫新潟県県議に裏金を要求されたとして、刑事告発していた問題について、星野県議が、20日付けで公職選挙法違反の疑いで書類送検されていたことが複数の関係者への取材で分かりました。
【泉田裕彦 衆議院議員】「総選挙において払わなければ選挙に落ちるぞという文脈で金銭要求があった」

自民党の泉田裕彦議員は21年12月、衆院選を巡り当時自民党に所属していた星野伊佐夫県議から2000万円から3000万円の裏金を要求されたと訴えました。泉田議員はその際のやり取りとする音声を公開した上で今年2月に公職選挙法違反の疑いで刑事告発していました。

【公開音声】「(星野県議?)2000万、3000万円の金を惜しんで一生を投げちゃいけない。」

「(泉田議員)違法行為にならないようにしないと」

「(星野県議?)そんなものはいいさ。はっきり言うけど言葉の問題けどあって実際は…」
泉田議員が刑事告発をしてから7カ月余り。
複数の関係者への取材で、県警が20日付で星野県議を公職選挙法違反の疑いで書類送検していたことが分かりました。

書類送検について星野県議は事務所を通じ「『裏金』とも言ってないし、もらってもない。今後も粛々と捜査に協力する」とコメント。

一方、泉田議員は「民主主義の根幹である選挙がお金で歪められてはならないことは当然のこと。検察庁において厳正な刑事処分が行われることを望みます」としています。
