この事故について新潟地検は『危険運転致死傷罪』での起訴を見送り、運転過失の責任を問う「業務上過失致死傷罪」で起訴しました。

時速75kmが“制御困難なスピード”とは判断されず、直前に小動物が飛び出したためにハンドルを切ったことも事故を招いた原因の一つ、と判断したためです。

部活帰りの次男・晋男さんを事故で亡くした母親は、当時をこう振り返ります。

「爆音とドリフトでは有名だったと説明されました」

「ただ私たちは、あの時は事故に遭って詳しい法律とか裁判の流れっていうのがよくわからなくて…」
「そうなのか、と受け入れるしかなかったです」

裁判で下された判決は“禁錮2年”でした。

「当事者になってみて改めて、交通事故はあまりにも軽い…」
「未来ある高校生2人が犠牲になって、そして私たち家族も別世界で生きることになってしまって、それなのに、たった2年なのかと…」