ケール畑にいた上谷和義さんの本業は、自動車内の電飾部品に電気を通す「ワイヤーハーネス」の製造。1990年に法人化した『上谷インダストリー』を先代から引き継いで経営しています。
元々農業に興味があった上谷さんですが、ケールの栽培は全くの未経験。
それでも、鑑賞用のエビのえさとして需要があると聞き2006年に栽培を始め、今では新潟県糸魚川市内にある3つの畑で年に2万株を収穫しています。
ケールは、ほぼその全てを外注で粉末に加工。

パスタやうどんを開発したり、お茶に加工したり、さらには豆腐や餅など、30種類ほどの商品を揃えるまでになっています。
そして、ケールはサプリメントとしても人気が高く、“健康”というイメージも強い中で上谷さんは、去年12月に兵庫県の製麺会社と協力して『ケールカップ麺』を誕生させました。

上谷さんはカップ麺の商品化について「ケールを多くの人に知ってもらうきっかけの一つになる」というメリットがあると考えています。
「皆さんに目が届きやすい、コンビニでも置けるという商品なのかなと。ただ普通の野菜を粉末にして練り込んであるという位置付けで、“ケールを食卓へ”というコンセプトで、ずっと18年間やってきた」