平岩さんが90歳を過ぎても続けているラグビーに出会ったのは高校時代。
新潟市北区出身の平岩久秀さんは、今の北越高校の前身である北越商業高校で、先輩から誘われてラグビー部に入りました。
そんな平岩さんの後輩たちは、2023年の県大会で頂点に立ち、25年ぶり2度目の花園出場を果たしました。
「嬉しい? そりゃそうだよね。自分ができなかったことだからね、そういう点では大したもん」
高校を卒業して社会人になると、転勤などもあってラグビーをできない時期もありましたが、それでもラグビー熱は全く冷めず、定年退職した60歳からは、本格的に選手として復帰しました。

「本当にね苦しいけど、楽しいばっかりだね。タックルがバシーンと決まると、本当に体の芯からうまくやったというかね…」
そんな平岩久秀さんの傍らで、妻のユリさんは心配が尽きないそうです。
「毎回帰ってくるたびに、今日はケガをしていないか、それだけが心配ですね」

定年後に選手として復帰してからおよそ30年がたちますが、平岩さんは大きなけがや病気もせず、天気の良い日には週1回の練習に参加し続けています。