ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、十日町市などで開催している「大地の芸術祭」で、ウクライナ侵攻に抗議するロシア人作家の個展が始まりました。
手に白い花を持ち表情が見えない女性たちが濃紺の水彩で描かれています。
ウクライナ侵攻への抗議を示した「Womeninblack/戦争に反対して黒衣を着る女性たち」。
ロシア人のエカテリーナ・ムロムツェワさんの作品です。十日町市の「越後妻有里山現代美術館MonET(モネ)」で21日、展示が始まりました。
【50代の会社員】「女性が静かにこういう形で戦争は悪だということ強い色で表現するということに非常に感動しました」
女性は顔が見えなかったり、腕で顔を覆っていたりします。ロシアの都市で、女性たちが黒い服を着て、白い花を手に行進した実際のデモの様子を題材にしました。顔を隠しているのは、警察や政府などに個人が特定されるのを避けるためです。

この作品は16枚の水彩画で構成されています。大地の芸術祭でムロムツェワさんの作品を展示するのは初めてです。
【NPO法人越後妻有里山協働機構 森希紗さん】「いろいろな思いがあると思うので、1つ戦争に対することだけでなくこの作品を通じていろいろなことをいろいろな人に伝わっていければいいんじゃないかなと思います」

16枚の作品は全て販売されていて収益はウクライナ避難民の支援に充てられるということです。