航空自衛隊三沢基地は同僚隊員へのパワハラ行為や個人情報を許可なく外部に漏らすなどしたとして19日付けで、20代~50代の男性自衛官3人を停職の懲戒処分としました。
処分を受けたのは、航空自衛隊三沢基地の第3航空団に所属する50代の1等空尉の男性と、30代の3等空曹の男性、20代の空士長の男性の合わせて3人です。
航空自衛隊三沢基地によりますと、このうち、30代と20代の男性自衛官は、それぞれ暴行を加えるパワハラ行為をしたということで、30代の3等空曹の男性は、職場内で後輩隊員の洋服に複数回にわたりブレーキクリーナーを噴射するなどの暴行をしたとされていいます。また、20代の空士長の男性は器材から出る温風でドライバーを温め、被害者の手首に接触させるなどの暴行をしたとされています。
また、50代の男性自衛官は、パワハラを受けた部下から2021年3月に被害の報告を受けましたが、上司に報告せず、2021年10月に再度被害の報告を受けた際に、加害者の自衛官に対し、威圧的な指導をするなどのパワハラ行為をしました。また、被害隊員の家族に一連の行為を説明する際に、個人情報が記載された資料を許可なく手渡していました。
こうしたパワーハラスメントがあったことを受け、自衛隊は19日付けで、50代の1等空尉の男性に停職10日、30代の3等空曹の男性と20代の空士長の男性に停職3日の懲戒処分を下しました。
今回の件を受けて、航空自衛隊三沢基地司令の大嶋善勝・空将補は「これまで、服務規律違反の防止に対し、組織を揚げて継続してきましたが、パワーハラスメント事案は、健全な職場環境に、多大な影響を与える悪質な行為であり、誠に遺憾です。一層の服務指導に努め規律維持に万全を期す所存です。」とコメントしています。