故郷・青森の風景

奈良さんの初期の頃の作品「カッチョのある風景」です。「カッチョ」とは、冬場、日本海からの強い風をよけるために設置する木の柵のことです。

青森県立美術館 高橋さん
「こちらは初期の頃の、奈良さんが油彩画を学び始めた頃の作品の一つで、今回展覧会に出すのは初めてとなります。津軽地方には、カッチョがある家がたくさんあるんですね。そのカッチョがある風景を描いているので、奈良さんは青森の故郷の風景を題材にして、最初の頃、絵を描いていたということがわかる、非常に貴重な作品ですね」