2022年8月の大雨の影響で一部区間が運休しているJR津軽線のあり方を検討する会議が開かれました。JR側は今別町が提案した復旧方法は「採用には合理的な理由付けが必要」としていて、議論は平行線をたどっています。

第7回の検討会議では、JRは運休が続く津軽線、蟹田・三厩間に関して、これまでの会議で提案された鉄道からの転換策の実現可能性を説明しました。

このなかで、今別町が検討を求めてきた蟹田・津軽二股間は鉄道で復旧し、それより北の区間は自動車交通へ転換する案は費用負担も大きいことなどから「採用には合理的な理由付けが必要」としました。

これに対して、地元自治体の今別町と外ヶ浜町がそれぞれ復旧に対する考えを述べ、両者の違いがあらためて浮き彫りになりました。

※今別町総務企画課 太田和泉課長
「災害前にとにかく戻してほしい、そこから議論してほしいというのがありますので」

※外ヶ浜町 登坂光春 総務課長
「鉄路にこだわらず、代替交通であるバス、オンデマンドのタクシーなどについても進めていければ。早い段階で住民の不安を払しょくして首長会議で進んだ議論ができれば」

JRは今別町、外ヶ浜町の沿線住民を対象にした説明会を11月12日に開き、これまでの議論を説明しながら、引き続き、関係機関と議論を深めたいとしています。