7月3日、東京都心で起きた爆発事故。漏れたガスに引火したことが原因とみられていて、4人が重軽傷を負いました。ガスは日常生活に欠かせませんが、扱いを間違えると大惨事につながりかねません。万が一の際の注意点を取材しました。
※「ガス漏れしていないかどうかを検知器を使ってガス漏れ検査をしています」

青森市にある飲食店の厨房で、ガス設備の定期保安点検が行われました。ガス事業者による点検は法律で4年に1回以上、実施することが定められていて、こちらの飲食店では異常は確認されませんでした。

7月3日、東京・新橋のビルで建物2階付近が爆発した火災では、ビルの2階のバーの店主が「たばこを吸おうとライターに火をつけた瞬間に爆発した」と話しているといういことです。警察庁は店内に漏れ広がっていたガスに引火したとみています。

こうした事故を防ぐには、まず気づくことが最初の段階だと言います。
※青森消防本部予防課 成田健介主査
「ガスは臭いが普段ついていないが、気づきやすいように着臭しているので気づける。任意でガス漏れ警報器設置している場所では機械で気づくことができる」

臭いに気づいたら次にとるべき行動は「換気」です。ただここで、ガス事故を防ぐ行動が逆に事故を引き起こしてしまう可能性があります。
※青森消防本部予防課 成田健介主査
「換気扇を使用するのはやめていただきたい。電気エネルギーで火花が発生する可能性がある。火花がガスに引火する可能性が十分にある」

さらに照明をつけることも引火の危険性があるため、換気する際には電気機器を使わないことを徹底する必要があります。
※青森消防本部予防課 成田健介主査
「なにか異常があった場合は使用を停止してください。ガス臭いを感じた場合は119番で消防に通報してください。あとは事業所にも連絡するようお願いします」

生活に欠かせないガスだからこそ、正しい知識と取り扱いが求められます。