2025年に起きたクマによる人身被害が農作業中に相次いでいて、被害を防ぐための研修会が青森県弘前市で開かれました。
研修会には、県内の自治体やJAの関係者、猟友会のメンバーなどが参加しました。
クマを畑に寄せ付けないようにするための対策として、ヤブを管理してクマがとどまりづらい環境を作ることで、滞在時間を大幅に減少したという長野県の事例が紹介されました。
また、22日は弘前市の園地で現地研修も行われました。
クマが現れたさいに、身を守るための姿勢や撃退するスプレーの使い方を実践しました。
参加した十和田市職員
「緊迫した場面でストッパーを外すのは、一つ大変な形なのではと思った」
新郷村の佐藤和友 村長は、藤崎町と同様に駆除するための猟友会の高齢化が課題だと指摘します。
新郷村 佐藤和友 村長
「(ハンターは)高齢化になっていて、自分の仕事を持ってますので、クマが出たからと言って、そこにすぐ行けるわけでないし、うまいやり方を考えていかなければならない」
これから迎えるキノコ採りのシーズンは、例年クマの出没が相次ぐことから、人間の生活圏に現れるクマの対処は喫緊の課題となっています。