高病原性鳥インフルエンザが2022年から青森県内で相次いで発生したことを受け、県は16日生産者団体と県の関係機関にこれまで以上に対策を徹底するよう求めました。

青森県庁で開かれた防疫対策会議には県の家畜保健衛生所や県養鶏協会が出席しました。高病原性鳥インフルエンザは2022年10月から今年4月までは、全国で過去最多となる84例が確認され、県内では3例発生したほか、養鶏場1か所あたりでは国内で最多となる137万羽が処分されました。

国による調査の結果、いずれもウイルスの侵入経路はわかっていませんが、発生した養鶏場では鶏舎の金網やシャッターに破損があり、ネズミの姿や形跡が非常に多く、ほかの野生動物も侵入しやすい状態が確認されました。このため県は、鶏舎の破損や隙間の点検・修繕、消毒液の効果が落ちる冬は濃度を高めるといった対策をこれまで以上に徹底するよう求めました。

※青森県畜産課 村井孝生 課長
「県としても改善状況等を確認して立ち入りして調査しながら、次のシーズンに向けて発生防止対策を強化していきたい」

青森県は年内に大規模な養鶏場を対象にした研修会を初めて開き、対策の強化を支援します。